ライトって難しいよ・・・。 手紙
手紙
2008-05-22 Thu 00:55
 母からの手紙。
 探して欲しい本があることは数日前に聞いていた。
 姉との同居は上手くいっていないようで
 これから先の人生を考えているようだった。
 物心ついたときから働く母しかいなかった。
 働いているのが母親だった。
 「家庭には向かない」
 長女を産んだアタシに母が始めて自分のことを話してくれた。
 仕事をしている時が一番自分らしいと。
 仕事だけが生きがいだった
 仕事を引退して
 父の看病と自分自身のガンにぶつかって
 初めて仕事以外の長い時間を過ごしている。
 姉と上手くいかない現状に
 見つけたものはやはり仕事だった。
 母から届いた封筒には
 3冊の本のコピーと3枚の便箋に書かれた手紙
 手紙には父の初盆の日程と
 これからの母の人生が書かれていた。
 それが母の望むことならば
 かなえてやりたい。
 書店に勤めているあたしに出来る事は
 手を尽くして本を探すこと。
 3枚の便箋の3枚目に書かれていたこと
 父のために増築した部屋から見える景色のことだった。
 入院したままその部屋で眠ることがなかった父
 その部屋で母は毎朝目覚める。
 「カーテンを開けると庭のつつじとコデマリなどの花が綺麗です」
 「この景色をおじいちゃんにも見せてやりたかった」
 それが母の心残り。
 母がその部屋を増築した思いを始めて知った。
 寝たきりになるであろう父に
 せめてベットから見える景色に季節を感じて欲しい。
 そんな思いだったのだろう。
 言葉にはしない思いは父に届いていただろうか。
 きっと届いていた。
 そう思いたい。
 後悔しない生き方。
 それは思うままに生きることなのかもしれない。
 どんなに自分を曲げても
 またいつか同じ道に進みたくなるだろう。
 それならば、
 どんなに困難でも
 どんなに苦しくても
 思う道を歩きたい。
 後悔だけはしないように。
 後悔と心残りは違う。
 母の心残りはこれから取り戻せばいい。
 毎朝カーテンを開けて
 「じいちゃん。今日も綺麗な花が咲いたよ」
 そう父に語りかけて。
 きっと父は母のそばに居てくれる。
 そっと隣に立って
 「お〜・・咲いたな〜・・」って。
 
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<<当たりかもね。 | ライトって難しいよ・・・。 | 甘えられる人>>
コメントありがとう
こんにちは。
よかったらみてください。
2008-05-26 Mon 12:43 | URL | モタ #-[ 内容変更]
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